『ミエてくる!』2019年2月5日

初開催!三重県の作陶家や窯元の作品が集結!「いいよん!よっかいち×ここはばんこ焼きのまち!」。 

 
【いいよん!よっかいち×ここはばんこ焼きのまち!】
日時:2018年12月19日(水)〜24日(月祝) ※6日間
場所:近鉄百貨店 四日市店 5階 催会場
 
近鉄百貨店 四日市店でばんこ焼のイベントがあるということでやってきました!
地元四日市の名産「ばんこ焼」。食器好きの私としては心ひかれまくりです。

近鉄百貨店 四日市店は、四日市市民の私からすると都会のデパートと同じ感覚。
お化粧してお洒落しないと入れないような・・・。

そんなところで地元のイベントなんて意外。
とても楽しみです!!


チラシにもある「いいよん!よっかいち」ってなんだろう。
近鉄百貨店 四日市店の販売促進課 三浦さんに聞いてみました!

「地域のいいものを伝えていきたいし、地域の人たちとつながりたい。
もっとお店に足を運んでもらいたい、何度も来てほしい。
ヒト・モノ・コトをつなぐ街のプラットフォームを目指しています。」

2018年11月20日(火)グランドオープンにあわせて
地元四日市・三重の魅力を発信する活動「いいよん!よっかいち」をスタートしたんだって。
これからの活動が楽しみです。


会場に近づくと・・・とても美味しそうなにおいが!!
そういえばお昼ごはんを食べてなかった!!

■【茶屋】にじいろ堂
ばんこの里会館にあるにじいろ堂。実は・・・ずっと食べてみたかった〜。
看板メニューの唐揚げも食べたいけど、
今回は四日市名物とんてきメインの「よっかいち万古焼御前」に決めました!!

「ばんこ焼の土鍋」で炊いたご飯に「ばんこ焼の陶板」で焼いたとんてき。
食材はもちろん地元のもの。なんとお水まで「四日市」!
ご飯はお米がツヤツヤ!ごま塩かけていただきます。
歯ごたえはしっかりしているのにモチモチしていて、何杯も食べれそう。ヤバイ。

メインのとんてきは玉ネギのこげたところが、たまらなく美味しくて。
冷奴はお豆腐だけ食べても甘くて美味しいのに味みそがたまらない!
お味噌汁はかつお揚げの味がまたまた効いてて、いいわ〜。
・・・あっという間にペロリ。
デザートの桜餅、葉っぱの塩味と中のピンクのあんこが絶妙にマッチ。
もう一回、食べたいよぉ。

■にじいろ堂チーフシェフ 舘 美代子さん

普段は料理教室の先生。テレビにも出演されています。
笑顔がほんとにステキ。

「四日市のばんこ焼の良さを知ってもらいたいです。
地元にこだわって、食材はもちろん、ご飯を炊く時はお水も水道局で四日市の水を買います。」

水道局でお水が買えるんだ。知らなかった!
このイベントでは、ばんこ焼を使ってもらいたい、色んな種類があることを知ってもらいたい、
ばんこ焼で作ったものを食べてもらいたいと計画。
なんと箸置き以外は全てばんこ焼きで揃えたんだって!

「近鉄百貨店さんから声をかけてもらってとても嬉しいです。
たくさんの方からチラシを見たよーって声をかけてもらったり、
うちの野菜つかってよ、食器を貸し出すよとか、みんなが協力してくれて、喜んでくれた。
とても嬉しかったです。これからもみんなで一緒に伝えていきたい。」

舘さんの四日市へ、仲間への愛情を感じました。
だから、こんなに優しく力強い笑顔ができるんだね。

<<ポイント>>
■ご飯用土鍋
簡単にご飯が炊けるように工夫されています。
内側に水量の目安線がついているので水加減も簡単です。
■陶板
陶板焼きは陶板をじっくり温めてから肉を入れることがポイント。
温まる前に使うと陶板に材料がくっついてしまうので注意!

日替わりシェフの店 にじいろ堂
毎日違う人が違う食材でランチを作っています。
【価格】ランチ850円、ランチドリンク150円 ※数量限定(予約可)
【住所】四日市陶栄町4-8 ばんこの里会館2階(駐車場あり)
【営業時間】11時30分~14時
※夜9時までの食事会や宴会などもOK
【電話】059-358-0371
【定休日】月曜日(日曜・祝日は不定休)

☆ゲンキ3ネットでも→ばんこの里会館


ちょっと雰囲気の違う、アーティストな感じ。ステキな方が・・・
■醉月陶苑 作家 清水 潮さん。

「このイベントのねらいは、主流の土鍋や急須はもちろん、ばんこ焼がこんなに色々作っていることを知って欲しいからです。今回は作家9名、メーカー4社が出店しています。」

清水さんは2代目であるおじいちゃんのばんこ焼きをつくる姿をみて育ってきたんだって。
出来上がった陶器をみて「かっこいいなぁ、自分も作ってみたい!」と始めたそう。

「ばんこ焼きは1人前になるのに土もみ3年、ろくろ10年といわれるぐらい簡単ではない。
難しいし、手間もかかるけど、やりがいがあります!」と最高の笑顔。
夢中になることがある人ってホントに素敵。

今は3代目のお父さんとお兄さんの3人でつくっているんだって。
一緒に来ていた娘ちゃんにお父さんの仕事姿はどう?と聞いてみたら「カッコイイ!!」だって。
カワイイ~!!ステキな親子関係です。
彼女は土が遊び道具だそう。伝統ってこうやって受け継がれていくんだね。

四日市萬古焼 醉月陶苑/醉月窯


なにか配ってる!!試食できるみたい!!
齋藤農園「新米食べくらべ体験」&「米粉のシフォンケーキ試食」
四日市で育てた新米をばんこ焼の土鍋と炊飯器で炊き上げたものを食べくらべ。
また、米粉で作ったシフォンケーキも試食!!
とっても可愛い女の子がお手伝い中。偉いなぁ。

ふんわり美味しい~!
土鍋でシフォンケーキも焼けるんだ!
この米粉の生地も優しい甘さで、ついつい食べちゃう。

ご飯もツヤツヤ輝いていて、粒がしっかりしていて美味しいの。
歯ごたえがあり、甘みを感じることができます。


ここにも美味しそうなところが!!
■水沢町の茶農家「マルシゲ製茶」と菓子工房「万次郎」のコラボレーションカフェ
「いいよんセット」(税込432円)

【オーダーの順番】
①急須(ひとしずく)を1つ選ぶ②茶葉を1種類選ぶ③お菓子2個を選ぶ

1人用の急須って初めて!!
サイズもちょうどいいし、使いやすくてオシャレ。

お湯をそそぐと茶葉が開いて、緑色がとってもキレイ。生き生きとした緑色。
ほっこりします。ゆったりとした時間が流れます。

ひとしずくは至高急須。
この穴の大きさやあける場所が難しく、一つ一つの穴を手作業であけているそう。
これがお茶のうまみを引き出すんだって。スゴイなぁ。

私のチョイス!
●お茶6種類の中から「そうふう(かぶせ茶)」
●お菓子4種類の中から「茶房露」と「生チョコ」

優しい甘さがお茶にピッタリ!
丁寧に出したお茶を飲むと、ゆったりと時間を感じる。贅沢だね。

マルシゲ清水製茶 かぶせ茶カフェ
日陰の中でゆっくり成長することで、緑色も濃くなり、味も濃厚になります。
かぶせ茶の魅力を一人でも多くの方に伝えたいと活動中。
※三重県はかぶせ茶生産量全国第1位

明治創業老舗茶農家の小さなお菓子工房 万次郎
四日市市水沢町にある「まる万製茶」
5代目堤ちはるさんが120年余りの製茶技術を大切に守り、また、お茶味スイーツをお届けしています。


あら、こんなところに和菓子も!!
■御菓子処 富貴堂

大正5年開業の伝統ある和菓子屋さん。手作り酒まんじゅうを売り始めたことが始まりなんだって。
なんと私の通っていた高校のすぐ近く!!
ずっと知らなかったなんて、すごく損をした気持ち。

【生クリームきんとん】
 4代目が生クリーム好きで、和菓子にも使いたいと考案されたお菓子。
栗きんとんの甘さに不思議とさっぱりした生クリームがピッタリ。美味しい・・・!
ついついお土産に買ってしまいました。

御菓子処 富貴堂


■四日市ばんこ焼
江戸時代から受け継がれているやきものです。
ばんこ焼の特徴は紫泥を使うため茶褐色なのが特徴。
また、耐熱性に優れているため、土鍋や急須が有名です。土鍋産地は日本一!!


ばんこの里会館の方に土鍋について教えていただきました!

「土鍋は温まるのに時間がかかりますが、その分ゆっくりと火が通り、野菜のうまみが出ます。」
ばんこ焼の土鍋の特徴は遠赤外線効果や蓄熱性の高さなんだって。

「土鍋でご飯を炊くのは簡単ですよ。火にかけるのは10分。1合でも美味しく炊けます。
ご飯を炊く用の土鍋は目印に水の線が入っているし、火力調整をしなくても美味しく炊けるので安心してください。」

それなら私でも大丈夫そう。笑。
・・・というか、むしろ楽になり、かつ美味しくなりそう。
チャレンジする価値あるある。


あっ!息子の会社から周年のお祝い品としていただいたお鍋だ!!
これもばんこ焼だったんだ!
■無水鍋「BLISSIO(ブリシオ)」

料理の苦手な私が、感動したお鍋!!
お味噌汁もカレーも煮物も、なんだか美味しいの。
水なしでも圧力鍋みたいに使えて。いいお鍋はホントにいいんだと実感しました。

無水調理ができるように、蓋は1つ1つを研磨してピッタリくっつくように作っているんだって。
お水もいらないし、食材の旨味がたっぷり味わえる。
陶器なので錆びる心配もないところがステキ!
火を切って置いておくと圧力鍋と同じ効果があります。

しっかりとくっついた蓋を取るポイントは、少し温めること。
そうすると、蒸気で蓋が取れるそう。

この模様のお鍋、よく見るよね。
我が家にも昔からあるけど、これもばんこ焼なんだ!
■Classic MISHIMA

我が家の土鍋もこの模様。・・・ばんこ焼だったんだ。
高級抹茶茶碗に使われている「三島」という技法を使った土鍋をつくりたいという思いからできたお鍋。

遠赤外線の効果を生かすために、表面にコーティング等の処理をしていないそう。
なので、調理中にかき混ぜるようにすることがコゲないポイント!

土鍋は火にかけるとじっくりと熱が伝わり、中にある食材はうまみがアップ!
少しの時間をかけることが、時をゆったりと感じることができ、それが心のゆとりにつながるなぁと感じました。

銀峯陶器(ぎんぽうとうき)
昭和7年から続く四日市ばんこ焼の窯元。主に土鍋を製造する耐熱食器メーカー。
土をつくるところから焼き上げるまですべて四日市の工場で行っています。


憧れの女性宅で、めっちゃ素敵だと思った急須!!
これもばんこ焼なの?!
■飛出急須


ばんこ焼だったんだ!!・・・灯台元暗しってホント。

ばんこ焼の土の中には鉄分がたくさん入っていて、うわぐすりをかけていないため、
お茶のタンニンと渋みが吸着してお茶をまろやかにするんだって。
使うほどに茶渋でつやが出て光沢が増します。

美味しいお茶を入れる秘訣は、優しく60度ぐらいのお湯を注ぐこと。
静かに待つことで、最後の一滴まで旨味が増すんだって。

少しの手間と時間が、心の余裕が生まれ、そして美味しく飲める。
ばんこ焼、最高!!

<<使い方のポイント>>
●水洗い後、乾燥させてから新しいお茶を入れる
●茶漉は柔らかいブラシで水洗い
●注ぎ口のキャップは運搬時の保護用なのではずす


「ばんこ焼」ご紹介


あっちこっちで見たり、使ったりしていたものが、四日市ばんこ焼だったなんて知らなかった・・・。
見ているだけでウキウキするぐらいイロイロ種類があって、こんなにステキだなんて知らなかった!!

改めて、地元の私なのになんにも知らなくて驚きです。
実際に来てみるといろんな事がわかるんだなぁ。

ばんこ焼について色々教えてもらって、実際に使ってみて・・・欲しくなった。
そして、手に入れたら大切に使おうと思いました。
大切に作られているものは大切に使わないと。

ばんこ焼に関わるみなさまは伝統を守るために、時代にあわせた変化も受け入れている。
伝統を伝えていく意味、大切にしていかなければいけないもの、人。
そのためには続けることが一番!!伝承する、つながり続けることが大切なんだなぁ。
とても勉強になりました。
微力ながら使う事で応援ができたらな、と思います。

忙しい中、お話を聞かせてくださったみなさまに心より感謝します。
このご縁が長く繋がりますように。
ありがとうございました。
 

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